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6.同グループの人が好きになる

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・集団の成員性と好意

彼氏彼女が欲しかったら

 運悪く一ランク上の大学を落ちて、不承不承、入学した女子学生が不満を 男子学生にぶつけています。「この大学の男の子は幼稚っぽくて…」 ところが、四年後には「私、最高の彼を見つけました。大学のサークルで一緒だった先輩です。」 といいながら大学を去って行く人がいかに多いことか。 クラブ、サークル、同好会の集団活動の影響力を考えさせられます。

 若者向けの雑誌には、夏になると海岸で、冬にはスキー場で、とドラマチックな出会いとロマンス が大きくとりあげられ、若者達を刺激しています。最近はそんなに出会いが多いのかと思い、 あるカップルに調査していました。するとそのようなまさしく映画にでもでてくるような劇的な出会いと 恋愛も中にはありますが、たいていのなれそめは意外と地味で平凡です。クラスの同級生とかクラブの メンバーといったところが多いのです。なかでも圧倒的に多いのは、前述の女子学生のように、 大学のサークルや同好会など、クラブの先輩、後輩の関係です。 「彼氏が欲しかったら、サークルに入りなさい。きっと、優しい先輩がいるから、彼女が欲しかったら サークルに入って、1、2年そのサークル活動を続けなさい。きっと可愛い新入部員が入ってくるから」 と、シングルを嘆く学生に親がよく勧めます。ではなぜ大学のサークルは愛のキューピット役を果たすのでしょうか 。その理由はたくさんあります。そのなかには、皆さんがお気づきのように、既に説明した理由がいくつかあります。

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・サークルの内集団性

サークルはカップル誕生の最適地

 誰しも新しいサークルなど集団に入るときは、不安とちょっとした恐怖心をもちます。 特に、その集団内に知っている人が誰もいないときは、恐怖心が先に立ってしまいます。自分ではサークルに 興味があり。活動してみたいと思い、そのサークルの受付の場所や会場近くまでいったとしても、いざとなると 不安になり、結局やめてしまったといった経験をもっている人もいるのではないでしょうか。 自分に対して意気地なしと思いながらもついそのサークルに入らなかった、といった経験があると思います。 これは人の心理に外集団を危険視する原始的な心理傾向があり、これが強力に働き、回避行動をとらせるからです。 この回避傾向は生命を保持するため、自己を保持するために直前になって強力なブレーキをかけるのです。

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・インフォーマルな人間関係

地下人脈の人間関係

 人は、外の人と話しているときは緊張し、身構えて接します。また、仕事上のことなど、フォーマルな関係の 場合、失敗がないように、そして失礼がないように自己を抑え、形にのっとった対応をしようと気を配ります。 しかし、相手が身内だと思うと、気を楽にしてリラックスします。仕事の関係を離れて、安心して本来の 自分を出してつきあいはじめます。社会心理学では、このような身内として感じる人との関係を インフォーマル(非公式的)な関係といいます。また、そのような仕事を離れた付き合いをインフォーマルな付き合いといいます。 このインフォーマルなつきあいは互いの感情が中心です。だから人は、このインフォーマルなつきあいにおいて 親しくなったり、互いに好意をもったりしやすいのです。 仕事を終えて、「おい、ちょっと飲みにいこうや」というのがインフォーマルな挨拶です。 一杯飲み屋ののれんをくぐると、そこからは仕事を離れて親和や友好を深めるときなのです。といっても、サラリーマンは ついつい仕事の話になるでしょう。それはそれでいいのです。オフィスとは違い、ここでの仕事の話は肴になります。 それをネタにして友好を深めるのは良いことでしょう。

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・内集団の同一視

グループは一体感で結ばれる

 社会心理学では、自分の所属している集団を内集団、所属していない集団を 外集団といいます。そして、いったん内集団、外集団が明確にされると、内集団には 一体感を感じ、外集団には敵対感、ライバル意識、対抗意識を感じます。 内集団のメンバーには親しみと好意を感じ、外集団の人には防衛意識と警戒感を感じます。 だから、新しく集団に入ろうとするときは、集団はまだ外集団なので、警戒的で不安です。 集団と自分とは対立関係にあります。しかし、いったん入ってしまうと、内集団になるので安心と親しみを感じます。集団と自分とは一体関係になるのです。当然、そこのメンバーには一体感を感じます。 その集団がインフォーマルな集団であればあるほど、この一体感は強くなります。サークルでカップルが 生まれやすいというのは、この内集団感情によって集団成員に心を許す仲間意識が基盤にあるからです。

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・内集団へのひいき性

グループのメンバーに甘い

 人類は内集団-外集団という敵対的な関係の中で300万年も過ごしてきたわけです。 本能的ともいうような、内集団に対する安心感、外集団に対する敵対感が心の中に育ってきたといっても 不思議ではないでしょう。ところが、近代化された社会では、特に都会では、未知の人に頻繁に会います。 そこでは、むしろこのような原始時代の遺物、外集団敵対製や警戒心は邪魔になっているといってもいいでしょう。 しかし、都市化された生活を人間が経験したのはどう長く見てもここ2000年ぐらいですから、300万年の 心理的傾向を変えることは難しいといえるでしょう。まだまだ内集団ひいき性は健在といえます。 もちろん、現代社会では所属集団が部族集団のように単純ではありませんし、また固定的でもありません。 重複した複数の集団に所属し、流動的なのです。人はそのときどきにおいて、ある集団を 内集団と意識して、相対する集団を外集団とみなします。

 たとえば外国に行くと、国際人なって帰ってくるはずが、国粋者になって帰ってくるといったことがあります。 最近では大学でも高校でも国際人養成を看板に、海外に研修旅行や修学旅行を行なっているところが多くなりました。 しかし、帰ってきた学生たちが、「やっぱり日本が一番だな」と日本びいきになっている例が多いのです。 これは外国にいくと日本を内集団として明確に意識するからです。

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・同郷意識のユニット・フォーメーション

私も茨城出身なんですよ

 人は初対面の人に対しては、未知ということから不安感や警戒心をもちます。同郷の人に対しては、 そのような防衛的な感情が生じないので、はじめて会ったとき同じ茨城出身だということがわかると、 互いに昔から知っていたかのような親しさを感じるのです。この同郷意識は歳の差や立場の差なども越えて 一気に親しくなってしまいます。これはバランス理論でいうと郷土を中心に強力な単位形成(ユニットフォーメーション) がなされ、それが好意を生むということになるといえましょう。

 社会心理学では、社会的態度の類似性と好意の関係が研究されています。支持政党や宗教、戦争への態度などが中心です。 これらの態度が似ていれば似ているほど、好意をもつというのです。このことは実験でも証明されていますし、 事実といえるでしょう。しかし、私達の日常のつきあいを考えてみると、いきなり支持政党などについて話しはしないでしょう。 それに、はじめは日本では意見が異なることによって嫌悪感が生じないようにし、明確な意見対立は避け、相手に合わせるようにします。 だから社会的態度が同じかどうかは、つきあいの初期にはわからないのです。ということは、態度の類似している人を好むといっても、 日本の場合、アメリカでの研究が言うような、個人にとって重要な信念や価値観の類似をいうのではなく、 初期においてより話題になりやすい趣味やスポーツなどが類似していることが、思いのほか重要な役割をはたすということになるでしょう。

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